建物の四方=東西南北に計4つの庭がある住宅です。伝統的技法「一間間(いっけんま)グリッド」に忠実に設計することで、立体的デザインと構造の合理性が両輪となった空間となっています。
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【屋外・1階】
玄関付近の「前庭」、南側の「主庭」、和室からも見える「坪庭」、食堂北の「裏庭」と、趣の異なる4つの庭を配置しました。どの室でどのように過ごすかによって、庭とのつながり方の違いが楽しめます。また、ガレージは屋根の下に配置。郊外暮らしに欠かせない車から玄関には雨に濡れずに入れます。
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【2階】
2ヵ所に計画した吹抜はリビングとダイニングの上部にあり、2階の個室群に自然光や家族の気配をそっと届けます。
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【外観】
日本の木造住宅のタイムレスな美しさを引き出したシンプルで穏やかな外観です。窓上には庇を充分に設け、雨対策のほか夏の日射を遮り冷房負荷の軽減を図ります。
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【断面計画】
2階中央上部は構造体である木材の架構が見える勾配天井の空間。家全体をダイナミックにまとめています。