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木造施設、増えています

2026/03/03

コラム

木造の施設が、増えてきています。
これまで鉄筋コンクリート造や鉄骨造しか造れなかったような高層ビルも、木造で建てることができるように技術が進化しているのです。
 
例えばこちらは横浜市、みなとみらい至近にある高層ビル
「Port Plus」
建設会社 大林組様の研修・宿泊施設です。
「日本初の高層木造耐火建築物」であり、「浜松地域FSC・CLT利活用推進協議会」の面々で見学させていただくことができました。
 
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柱、梁、床、壁…
基礎以外の構造部材はすべて木材!
高さ44m、地下1階+地上11階の建築で、木材に特殊な加工と接合方法を採用することで実現されています。
 
建物全体で合計1,990㎥もの木材を使用することで、企業プロモーションやイノベーションの場としてだけでなく、
 
・社員さんたちの心身の健康意識向上
・サステナブル建築の体現、啓蒙
 
が空間で表現されています。
 
 
屋内の様子です。
 
 
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複数ある研修室のうちの1つ。天井からは食べられる実のついた本物の樹木が。
本物の鳥のさえずりを録音した環境BGMが流れ、アロマがほのかに香るリラックス感いっぱいの空間でした。
 
 
 
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2層吹抜けの研修室。
壁~天井を覆うドット柄の木材は吸音効果のある孔あき吸音板となっており、音響もデザインも万全です。
 
 
 
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屋外にも、木の構造材が現しになっています。
樹脂注入や保存処理を行い腐食を防いだ上で、紫外線や雨による変色を防ぐ透明な塗装を施しているとのこと。
建物完成から4年近く経過していますが、新築時の写真と比べてもほとんど変色も見られませんでした。
 
 
 
構造だけでなく内装や設備など建築全体において、社員さん達が楽しみながら健康や環境をケアできる仕掛けが搭載された、とても魅力的な空間でした。
 
今回見学を企画いただいた協議会様、そして受け入れてくださった大林組様、貴重な機会をありがとうございました!!
 
 
 
最後に。
和楽舎で設計させていただく施設は低層がほとんどですが、クリニックや福祉施設等では、ぬくもりを感じやすい木造をご提案することが多いです。
一般的に、施設では「柱の無い大空間」が必要なことが多く、木造ではそれが難しいとされていますが、木造でも構造手法を工夫することで大空間の計画が可能です。
 
人にも地球にも優しい木造建築。
ぜひ、和楽舎の施設紹介ページも見ていただけると嬉しいです。
 
 
 
 
 
 
山﨑里沙です。
先日は野球場で有名な甲子園へ出張。
同業の先輩の事務所へ伺いました。
 
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今回の目的は勉強会。
「建築パースの巨匠」と呼ばれる宮後浩先生が、手描きパース(立体を表現した完成予想図)を直伝してくださいました…!
 
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先生との出逢いは約10年前。
当時の私は関西で異業種から転身したばかりで、同業の先輩方からご紹介いただいたのがきっかけでした。
パースで叙勲も受章され、業界で知らない人はいない先生ですが、いつも明るい関西弁と笑顔で気さくに接してくださいます。
 
「手描きパースは楽しい!」
「先生のように軽快に描いてお施主様にワクワクを提供したい!」
 
と、心から思わせてもらえます。
 
 
この日は私達に見えるようにと、「さかさま」で描きながらレクチャー。
 
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完成!
 
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なんと着彩も「さかさま」から…!
 
1枚の所要時間は丁寧な説明つきで、わずか25分。無言で描けば10分ほどでしょうか。
設計の打ち合わせ中に、その場で描けてしまう位あっという間ですね。
 
 
しかもこれは絵画ではなく、あくまで「建築パース」。透視図とも呼ばれる図面の一種で、間取りや各寸法が他の2次元の図面と合っているのです。
 
建築課程で習うパース作図といえば、スペースも時間も膨大にかかります。
A4サイズ大の成果品を描くのにもA2サイズ程の作図用紙が必要で、遠くに基準点を置いて、そこから長ーい下線を何本も引いて…という、気の遠くなるような下準備が必要です。
 
そのため、宮後先生の「速描きパース」を知った時はかなり衝撃を受けたのを覚えています…
 
いっぽう現在はPCソフトも普及し、CGも手軽に作れるようになっています。
CGは、そのリアルさから建築プロジェクトの各段階のうち後半となる「実施設計」や「工事監理」の段階で、具体的な材料選定の際に重宝します。
 
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しかしプロジェクト前半の「基本設計」では、手描きならではの表現がとても良い仕事をしてくれるのです。
それは私自身も実務の中で実感しており、手描きを学び続ける原動力にもなっています。
 
 
これは、手描きの持つ「2つの役割」が大きく関係していると思われます。
 
 
1.意見交換ツール
 
今回学んだパースのように、初回プレゼンテーション等でお施主様に提示するために描くものです。
写実的なCGでは出せない「絵のその先」をお施主様と一緒に想像し、考えや希望を出し合うために使います。
 
 
2.思考ツール
 
誰かに見せるためでなく、設計前の構想段階から自分の思考を深めるために描きます。
手を動かすことは、脳を動かすこと。
描きながらアイディアを発展させ、線とともに設計を練り上げていきます。
 
 
 
和楽舎も、代表の山﨑が以上のような手描き・手しごとの役割を大切にするために創業した事務所です。
建築のキャリアは先生が50年、代表が40年。私はまだまだ…ながらも想いや技をしっかり伝承できるよう描き続けます!
 
 
 
というわけで、濃い勉強会を振り返ってみました。
先生、みなさま。ありがとうございました!
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遠方から「通勤」。中学生の職場体験

2024/12/05

コラム,講師・取材等

先月終わりのこと。
中学生が職場体験で事務所に来られました。
夏以来、今年度2校目の職場体験です。
 
今回来られたのは市内でも遠方の生徒さん。
建築士志望とのことで
たった一人で電車やバスを乗り継いで、
私達たち周りの大人も思わず惹き込まれる
熱意の持ち主でした。
 
2日間で住宅の基本設計と
プレゼンテーションを体験。
存分に実力を発揮し、
そして新たな技術が得られるよう
サポートさせていただきました。
 
 
まずは恒例の「鉛筆手削り」から…
 
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自らの手で削った鉛筆を準備することは、
代表・山﨑の
「手は第二の脳。デザインは手で思考する」
という考えにおける
とても大切なプロセスです。
 
線の濃淡や硬軟、強弱を自在に調整できる
手削りの鉛筆を使うことで、
手の動きに沿って
自然と建築プランが練り上がる…
という体験をしてもらいます。
 
そんな体験や
代表・山﨑のアドバイスを経て、
着々とプランを作成。
 
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限られた時間の中で
見事プレゼン資料を仕上げ、
発表を終えました。
 
内容は、私達も実務で使う
どんな建物にも通ずる手法が織り込まれた
素晴らしいものでした。
 
例えば動線・ゾーニング計画として
 
・家族の通行が多いエレベーターを
 フロア中央に配置し、
 各室への動線の起点とする
 
・音の出るカラオケやシアタールームは
 最上階に配置する
(専門用語で「音のゾーニング」
 と呼びます)
 
など、設計者としての留意点が
しっかりと網羅されています。
 
 
当初、ご本人は発表に不安を感じていた…
との事でした。
しかし実際のプレゼンは
コンセプトや表現手法を明確に伝える、
とても見事なものでした。
 
建築を使う人(家族)への思いやりや
土地や建築への愛が、
「人前で話すことへの不安」を
上回ったのだと思います。
 
この調子で、
夢へ向かって突き進んでくださいね。
応援しています!
 
このたび和楽舎設計工房は、静岡県のFMラジオ局「K-MIX」のオンエアスポットに認定されました!
 
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K-MIXは、事務所で常に流しています。
これは代表・山﨑正浩にとって、40年以上続けている習慣なのです。
 
山﨑が初めてK-MIXを聴いたのは御前崎市での「住み込み修行」時代。
当時のK-MIXは開局前の試験放送という位置づけでした。
以来、転職しても独立しても…時代が変わっても、山﨑のいる事務所にはK-MIXが流れています。
 
いっぽう私・里沙は和楽舎に来るまで、音声が流れる職場に身を置いたことがありませんでした。
最初はとても驚き、代表に尋ねたものです。
「音楽や会話が常に聴こえる環境で、どうしてそんなに集中できるの?」
「そもそも、なぜ音楽ではなくラジオを流しているの?」
これらの疑問に、代表・山﨑正浩はゆっくりと口を開きました。
 
「理由は3つある」
 
山﨑正浩の回答に背景情報を補足して、以下に記しておきます。
 
 
 
1.タイムキーパー役
 
多くの設計事務所と同様、和楽舎では
 ・時を忘れて没頭するデスクワーク
 ・シビアに時間が決まっている打合せや調査、現場監理
という相反する2種類の業務を各人が常時併行して行います。どちらかだけ、という日は滅多にありません。
さらに設計業務の性格上、没頭して過集中になりやすく、時間の感覚を忘れない仕組みづくりが必要です。
ラジオでは毎時「〇時です」とアナウンスしてくれるため、集中の海に溺れることなく時間感覚のバランスが保てるのです。
 
 
 
2.設計に関わる地域情報が流れる
 
私達和楽舎は、地元・浜松に根差して設計業務を行っています。
気候や風土はもちろん、地域ならではの衣食住・文化も設計の大切な源泉です。
K-MIXという「地域文化のシャワー」を浴び続けることで、お施主や計画地に対するより深い理解や共感に繋げたい…
そんな想いで、毎朝ラジオをONにします。
 
 
 
3.小休止によって集中力が高まる
 
パーソナリティの楽しい会話と共に、古今東西の良質な音楽が沢山流れるのがFMラジオの魅力です。
作業に集中したい時は耳を傾け過ぎず、リフレッシュしたい時は音楽や会話で小休止することで、結果的に集中力が高まり作業効率が上がると実感しています。
 
 
 
以上、山﨑が地元FMを愛する3つの理由でした。
私・里沙は絶対音感があり、音のある環境では集中できないのが幼少期からの悩みでした。
しかしこれらの理由を意識することで「耳のオン・オフ」を操れるようになり、音があっても集中できる体質へと変化しつつあります。
 
皆さまにとっても、ラジオがパフォーマンス向上の最適ツールとなるかもしれません。
ラジオを聴いてみたくなった方、楽しくラジオ談議がしたい方。
ぜひ和楽舎にお立ち寄りください!
 
 
(文:里沙)