京都国立博物館 平成知新館を見てきました。

建築家 谷口吉生氏による設計により平成25年に完成しています。

 

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こちらの南門は、三十三間堂の南大門の中心を通る南北軸線上にあり

平成知新館の入口につながっています。

 

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門を入ると南北軸に沿ったアプローチが入口まで真っ直ぐに伸びています。

 

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右には明治30年に「帝国京都博物館」として開館した「明治古都館」が構えています。

 

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以前からある正門から「明治古都館」へ伸びる東西軸と南北軸が

直交する軸線として計画されています。

 

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南面全景

手前の金属とガラスの箱は、石貼りの壁面の高さより低く抑えられ

南の門から近づいていく人への圧迫感を和らげています。

 

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建物の前面には、建物の幅と同じ横長の水盤があり

水面を囲う縁が見えない処理がされています。

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1989年に完成した東京都にある葛西臨海水族園でも同じ手法が取れれているが

そちらは、水盤の向こうに海があり、海と繋がっているように感じます。

完成当時に現地で見た感動が思い出されました。

 

 

入口横には、「方広寺の遺構」について説明されています。

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これによると、門や回廊を示す柱の根石が検出され、

その位置が水盤やアプローチ床面に金属の円環にて表示されています。

 

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つづく