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明けましておめでとうございます!
本日1/6より、通常営業を開始致しました。
 
 
和楽舎では
関わる皆さまに
心身共に明るく温かく過ごせる建築を
ご提供できるよう、
一層の研鑽を携えて活動してゆきます。
 
 
本年も、よろしくお願い致します!
 
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こんにちは。
スタッフ里沙です。
 
 
自由な外出のしにくい2020年でしたが、
個人的には出張等と絡めて建築を観る機会もありました。
しっかりと、感染対策をして…。
 
突然ですが
私は建築を観るときいつも「軒先」に心奪われ、
つい写真を撮ってしまうのです。
今年撮影した「軒先コレクション2020」を、
竣工年の古い順に並べてみます!
 
 
まずはこちら。
■金峯山寺 蔵王堂(1592年再建 奈良県)
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お寺の開山は7世紀、
修験道の聖地として創られました。
この蔵王堂は何度か再建されて現在の建物になっています。
 
規則正しく繊細に並ぶ垂木(※)たちの美しさに目を奪われます。
(※先端が金色に塗られた構造材)
重厚な構造の屋根ながら、
軽やかに反り上げられた意匠も俊逸です。
個人的には、世界一カッコイイ軒先だと思っています…!
 
さらにこの日は大好きな日本最大秘仏
【金剛蔵王権現】様の真っ青なお姿も拝見できて大満足です。
 
 
 
■友田家住宅(1701-1800年:江戸時代中期 静岡県)
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浜松市内から車で1時間、
山間地にひっそりと佇む農家住宅。
友田家は、平家の落人としてこの地に移り棲んだ旧家とのこと。
野モノの竹を編み込んだ屋根構造。
自然を受け容れ、丁寧に作り込まれた愛らしさを感じました。
 
 
 
■赤坂離宮(1909年 東京都)
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片山東熊氏の新築設計で御所として建設、
1968年に村野藤吾氏の改修設計で迎賓館に改修。
写真は軒先というより、ブロンズの樋に着目して撮影しています。
デザインが似ていても、フランスやイタリア都市部の館では
樋が細いため目立たず。
降水量の多い日本は樋が太くなり
デザインに影響しているなぁと思ってのショットです。
 
 
 
最後は、隈研吾氏設計の建物2つ。
 
■日本平夢テラス(2018年 静岡県)
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富士山を臨む高台、絶景と共に在る軒先です。
建物自体は八角形をしていて、奈良の法隆寺夢殿からの着想とのことです。
 
 
 
■国立競技場「杜のスタジアム」(2019年 東京都)
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話題のこちらも観る機会がありました。
オリンピックが開催された際には「杜」と人々が一体となって、
この建築が第二の完成を迎えることと思います。
 
 
 
…以上、「軒先コレクション2020」でした。
2020年が終わろうとしていますね。
コロナ渦でインフラからソフト面まで様々なことが変わりました。
私も今年の内面の「棚卸し」をして、
新年の準備に入っているところです。
 
今年も和楽舎設計工房のブログを
読んでいただきありがとうございました。
皆様も、どうか良いお年をお迎えください!
 
 
 
(スタッフ:里沙)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

こんにちは。

スタッフ里沙です。

 

最近読んだ「色」の本が、

とても面白かったので紹介します。

 

こちらです。

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「配色の教科書」

(色彩文化研究会/監修:城 一夫 氏)

 

歴史上の学者やアーティストが、

「美しい配色」について残した持論が図解されています。

 

なかには

ピタゴラス、アリストテレスにニュートン、ゲーテ…

一見カラーやアートと無関係と思われる面々も。

これは19世紀に「科学」という概念が生まれるまで、

色や光、音、力学などは「自然哲学」として

ボーダレスに研究されていたことに由来するようです。

 

文学者として知られるゲーテも哲学や絵画に精通し、

晩年は生涯最高の著作と自負する「色彩論」を発表しています。

 

 

今回は、そんな数々の偉人の中でも

ニュートン、ゲーテの著作と並び

「色彩の3大古典」とされる「色彩の同時対比の法則」の著者、

シュブルールが定義する「調和する色」について、

いくつかご紹介します。

 

 

“1次色の2色の組み合わせは、

1次色と2次色との組み合わせより、

対比の調和としてよくなる。”

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“有彩色2色の組み合わせがよくないとき、

白で分離するとよい。”

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“灰色は、一方が鮮明色もう一方が濃暗色と組み合わせると、

白や黒よりよい組み合わせをつくりうる。

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いかがでしたでしょうか?

△から〇の色合わせに変えると、

色がきれいに見える気がしませんか?

 

 

建築で色合わせを行う際には、

「飽きが来ない」ことも需要な評点となってきます。

日本古来の繊細かつ複雑な色合わせも

普遍的な美しさを感じさせますよね。

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「美しい配色」には多方面で捉え方があり、

答えは1つではありません。

実際に理にかなった法則は古今東西に沢山ありますが、

いずれも

「宇宙が奏でる美しい音楽のようなもの」

という共通の真理があるということが、

この本を通じてわかってきました。

 

 

とても奥深い色合わせ。

建築を通じて

関わった方々にいろいろなご提案ができるのが、楽しみです!

 

(スタッフ:里沙)

 

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この度、

和楽舎でデザイン監修をさせていただきました

歯科医院様が完成しました。

 

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歯科医院に求められるクリーンな印象を保ちながら、

より自然の温もりを取り入れたデザインに仕上がっています。

 

建物が完成し、いよいよ開院準備へ。

沢山の患者さんに愛されるクリニックになりそうです。

 

詳しくは、追って事例紹介にもアップさせていただきますので

どうぞお楽しみに!

 

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年末年始休業のお知らせ

2020/12/11

ニュース

今年も残すところ10日間となりました。

皆様は、どんな年の瀬をお過ごしですか?

 

和楽舎では、皆様とのご縁のおかげで

今年も楽しく仕事ができており、感謝申し上げます。

 

さて、年末年始につきまして

12月29日(火)~1月5日(火)を

休業日とさせていただきます。

 

新年は1月6日(水)より

通常どおり営業致します。

休業中のご連絡は、お問合せフォームよりお願い申し上げます。

 

ご時世から例年にない年末年始を迎えることとなりましたが、

新年も皆様と笑顔でお会いできるよう準備して参ります。

皆様におかれましても、引き続きご自愛くださいませ。

 

 

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