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「今昔マップ」

2020/07/24

こんにちは。スタッフ里沙です。
 
今日は、最近私がハマっている
「今昔マップ」
をご紹介します。
 
「今昔マップ」は
web上で古地図が閲覧できるサービスで、
地理学者で埼玉大学教育学部教授の
谷 謙二 氏が開発したもの。
 
明治23年以降、その土地の変遷を
約10年単位で知ることができるという優れものです。
 
設計時には、お施主様の予定地の調査の際にも
参考にしています。
 
 
<リンクはこちら→「今昔マップ」>
 
 
現事務所の周辺についても調べてみました。
左が明治時代、右が現在の地図です。
新旧の地図を同時に見比べることができます。
 
地図2.JPG
 
事務所の周辺は街道沿いの集落だった模様。
集落には当時から大きなお屋敷があり、
現在も敷地内の植栽が市の保存樹林に指定されています。
 
IMG_3942.JPG
 
IMG_3944.JPG
 
集落の東側などは
明治時代から長らく田畑のみでしたが、
1975年には工場や住宅が勢いよく増加したようです。
 
今昔マップ2.jpg
 
高度成長期を経て
浜松の伝統産業「遠州織物」の工業化が加速し、
紡績工場を起点に経済が急激に発展したことが
地図にもしっかりと表れていました。
 
明治以降の日本が、web上で簡単にわかるサービス。
楽しく活用させてもらっています!
 
 
(スタッフ:里沙)
 
 
こんにちは。スタッフ里沙です。
 
在宅推奨期間が長引いていますね。
私は、コロナが終息したら
サクッと近場の海外に行こうと、
5年ぶりにオンライン英会話レッスンを
受け始めました。
 
 
さて。今回のブログでは、
こうして増えてきたインドア時間を
教養・エンタメ以外の要素で
ストレスから遠ざけてくれる
「観葉植物」
について、お話ししてみます。
 
植物と言えば、Amazonの本社ビル内にも
植物園風ワークスペース
「Amazon Spheres(アマゾン・スフィア)」
完成のニュースが数年前に話題となりました。
 
07101065_03_Amazon_Spheres_N9_large.jpg
画像:arch daily
 
緑があれば癒されるのは
多くの方が体感でわかっていることだと思いますが、
実際の効果や、取り入れる際のポイントを
挙げてみました。
 
これから自宅やオフィスに
観葉植物の導入を考えている方も、
ぜひ参考にしてみてくださいね。
 
 
 
■ストレス解消効果
 
私達人間が森林浴をするとリラックスできるのは
植物から放出される「フィトンチッド」という物質が
副交感神経を優位にしてくれるからだと言われています。
 
また、建築の設計でも使う指標に
視界に占める緑色の割合
「緑視率」なるものがあるのですが、
これが高まると脳は「潤い」や「安らぎ」を認識し、
心理的リラックス効果が高まるとされています。
 
豊橋技術科学大学の
松本博 名誉教授らによって発表された研究結果によると、
人は「緑視率10~15%」の環境に身を置くと、
ストレスが軽減されて、
パフォーマンスが最も向上するのだそうです。
 
 
ストレス対策で観葉植物を取り入れるなら、
「8~10畳に対し1畳」
程度の分量が最適です。
 
 
 
■空気清浄効果
 
先ほど挙げたリラックス成分「フィトンチッド」は
NASAの研究で、ホルムアルデヒド等
シックハウス症候群の原因物質を
吸収することも実証されていますから、
心理面以外においても心強い限りです。
 
また、植物が生成する「ファイトケミカル」は、
カビの胞子やバクテリアを抑制する成分と言われています。
 
植物は根からも有害物質を吸収するため、
観葉植物の空気清浄効果を高めるには
土の代わりにハイドロボールやカラーサンドなどの
多孔質・大粒の素材を使うと、より効果的です。
 
ハイドロ.jpg
 
 
 
 
■育てやすい観葉植物
 
最後に、
お部屋の日当たりが悪くても、
あまり手入れができなくても育ちやすい
観葉植物を3つ、挙げておきます。
 
 
【サンスベリア】
デスク上などに置ける小ぶりサイズも豊富。
多肉系の質感で、オブジェのように使えます。
アフリカやアジアの高温・乾燥地帯が原産なので、
全然水やりができなくても
すくすく育ってくれます。
 
サンスベリア.JPG
↑サンスベリア・ボンセレンシス。事例:「黒煙突の家
 
 
【フィカス】
通称「ゴムの木」。
日影や乾燥に強いので、初めての観葉植物でも安心です。
フィカスには様々な種類やサイズがあるので、
空間に合ったものがきっと見つかるはず。
葉に艶があって色が濃いものは和の空間にも合う他、
南国ムードを感じさせるため、夏にぴったりです。
 
1191971_s.jpg
 
ゴムの木.jpg
 
 
【モンステラ】
ハワイアンなお店で定番の植物。
もともとジャングルの地表近く、
他の木々の影で生きてきた植物なので、
耐陰性は最強と言われています。
 
モンステラ.jpg
 
 
究めようと思えば奥深い世界ですが、
細かなことは気にせずとも始められるのが
インテリアグリーンの良いところだと思っています。
 
空間の用途や好みに合わせて、
オリジナルの癒し空間に育てていけたら素敵ですね!
 
(スタッフ:里沙)
 
 
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その後のお風呂

2020/07/10

こんにちは、スタッフ初瀬です。
 

今日は初瀬家の浴室のその後についてお話します。

浴室のリフォームが終わってしばらく経ちますが良い感じになりました。

ビフォーアフターしたかったけど、
まさかのビフォーの写真を撮り忘れました、、(^^;
一番肝心なのに、、!


突然始まった初瀬家のリフォームですがやはり前よりも抜群に良い。さすが!


1,820*1,364(小さめ)の浴室のサイズは変わってないものの、
元々浴槽に浸かっても足は伸ばせないくらいだったのが伸ばせるくらいにはなったし、
とても寒かった床もクッション性のある床になって温かし、滑らなくなりました。
ドアのところにあった段差も解消され、入りやすくなりました。

両親の今後もこれなら少しは安心!(^^;

洗面室も変わって、
コンセントの位置も水濡れ防止で高くしてもらったり(以前は写真の窓の直下にありました。)、
収納も増えたりして使い勝手も良くなりました!

DZNA2391.JPEG

浴室と洗面だけでも変わると違う家にいるみたいで新鮮でした。
お風呂に入るのが楽しみになりました。

ただ、昔の収納が残っていたら、色味が全く違って違和感も残りました。
今あるものをそのまま残して新しいものを溶け込ませるというのはなかなか難しい。
全部新しくする方が簡単だなあと思います。

今は新築工事よりも改修工事のほうが多いようにも思えます。
私も身近でリフォームを経験して、
まだまだ生まれ変わらせられるなんだなと実感しました。

次はキッチンをリフォームしないかなあなんて思ってます。

最近は、雨ばかりで憂鬱だけれど頑張っていこう

(スタッフ初瀬)

 

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梅雨の換気問題

2020/07/02

こんにちは。辻村です。

梅雨ですね・・・。

気温・湿度が高くて、エアコンなしでは過ごせない日も多くなっています。
コロナ太りで体脂肪率が増加したので、余計に熱く感じるのかもしれません。
早く冬にならないかなぁ・・と日々思っています。梅雨も夏も苦手です。

新しい生活様式では、こまめな換気をしなくてはいけませんが、
雨の日、猛暑の日等、窓を開けたくない日もこれから多くなってきますね。

ご自宅に24時間換気設備がついている場合、
給気口と24時間換気対応の換気扇を使えば窓を開けなくても、
1時間で0.5回、つまり部屋の半分の空気が、外の空気と入れ替わる仕組みになっています。
シックハウス対策のために建築基準法が改正され、24時間換気がすべての建物に義務化されたのは、平成15年7月1日からですので、それ以降に建てられた家には24時間換気設備がついているはずです。

ご自宅の給気口は開いているでしょうか。
(給気口の詳しい話は、里沙さんのブログ「建築士的、換気対策」をご覧ください)

24時間換気対応の換気扇はONになっているでしょうか。
節電のために、24時間対応換気扇をOFFにされたままのお宅も多いので、ぜひ確認してみてください。
24時間対応換気扇の電気代は、1か月で数十円程度ですので、シックハウス症候群にならないためにも普段から活用していただきたいと思います。

 

では、時間換気設備がない場合は?

台所のレンジフードでざっくり計算してみます。

レンジフードのイメージ

12帖の部屋で天井の高さが2.5mの場合、
部屋の体積は、幅3.64m×奥行5.46m×天井の高さ2.5m=49.69m3 となります。
一般的な台所のレンジフード:排気風量(弱)約300m3/時間
部屋の体積をレンジフードの排気風量で割ると、
49.69m3÷300m3/時間=0.166時間
0.166時間なので分に換算します。
0.166×60分=9.96分
レンジフード(弱)で10分間運転すると、部屋の体積と同じ量の空気が排気される計算になります。
・・・調理中、暑くなるはずですね。

給気口の代わりにレンジフードから出来るだけ離れた窓を少し開けると、空気が流れ、換気が効率的に行われます。
レンジフードに近い位置にある窓を開けてしまうと、ショートサーキットと言って、狭い範囲で空気が循環することになり、部屋の大部分の空気は入れ替えることが出来なくなってしまいます。
レンジフードに近い窓は開けないようにしてくださいね。

梅雨も快適に

 

(スタッフ:辻村)
 
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こんにちは。

和楽舎設計工房 スタッフ 里沙です。

 

先日、お施主様の新築予定地を調査をしようと

まだ古家が建つ敷地に伺ったときのこと。

 

土地の北西の地面に、

「祠(ほこら)」が

小石に守られるようにして置かれていました。

 

その場にいた所長は

「足元の『地の神様』に気をつけて」

とさらりと言っていたのですが、

浜松生活の短い私には

初めて見るタイプの祠でした。

 

DSC_7894_R-328x219.jpg

イメージ写真:井伊谷宮HPより

 

小さなお札の入った、

小さな小さな祠。

帰ってから調べたところ・・・

遠州地方独特の文化なのですね。

 

関東や関西に長く住んでいた私は、

神社仏閣や歴史も好きな方なのですが、

お稲荷様は見たことがあっても、

このような祠を住宅の敷地で見るのは初めてでした。

 

遠州地方では、

毎年12月15日が「地の神様のお祭日」であることも、

浜松に来て2年が経とうとする今、

恥ずかしながらようやく知るに至りました。

 

 

古代ローマでも、

土地には「ゲニウス・ロキ」という守護精霊がいると考えられていたそうです。

今も世界中の建築関係者に大切にされている考え方ですが、

国や地域が違っても、

人々はそれぞれのやり方で、

その土地に感謝しながら歴史を紡いでいるのですね。

 

浜松の「地の神様」も、そこで暮らし、働く私達人間も。

どちらも大切に守っていけるような建築を、

丁寧に創っていきたいな・・・と改めて感じています。

 

(スタッフ: 里沙)

 

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