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こんにちは、スタッフ初瀬です。
 
 
今年もあと残すところ半月となりました。
浜松市も寒さが厳しくなってきましたね。
 
先日ついに積算士試験の申し込みを完了させました!
恥ずかしながら、去年も受けようと思いつつ
二級建築士合格に浮かれていたせいか
気づいたときにはもう遅かったのです。
 
積算士は民間資格で、合格率は60%前後程。
 
積算とは、日常ではあまり聞き慣れない言葉かもしれませんが
簡単にいうと工事金額を算定する仕事です。
 
買い物をするとき、まず価格が気になりますよね。
積算士は、建物工事にかかるすべての数量を算出します。
数量を間違えてしまったら、合計金額に影響を与えるため
当たり前ですが、きちんと算出しなければなりません。
 
設計図が完成し、図面に記載された寸法等から算出します。
図面の読解力や、今後図面に記載したほうが良い事項などに気づくことができるので、
自分自身、積算の仕事はとても力になるなあと思っています。
 
新築となれば、基礎、柱や梁、屋根材の材料費はもちろんのこと、
それから地面を掘ったり埋め戻したりする労務費まで
工事の流れ、時期を考慮し工事費を算出します。
 
工種ごとに算出する必要があるため、
各工種の工事内容を適切に把握する必要があります。
 
和楽舎設計工房での業務の中でも、浜松市の物件は毎回積算をします。
工事内容から、無駄がなく品質・耐久性が良いものをと設計していますが、
数量算出についても間違いがなく、余分なお金が発生しないよう注意しています。
 
お客様に適切な価格で良い建物をつくるために
あまりメジャーではないのかもしれませんがとても重要な業務内容だと感じております。
 
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                                                               (▲私が高校時代から勉強しているテキスト)
 
 
この試験を機にさらに知識が付き、
日頃の業務に還元できることをやりがいに感じます。
試験は年明けとなりますが、あと少し頑張ろうと思います。
 
 
スタッフ初瀬
 
【works(浜松 磐田)】
 
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地鎮祭、おめでとうございます

2021/12/10

ニュース

先日、設計を担当した住宅の

地鎮祭が執り行われました。

 

山﨑も参加させていただき、

工事の安全を祈念して参りました。

 

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鎌(斉鎌【いみかま】)→鍬(斉鍬【いみくわ】)

→鋤(斉鋤【いみすき】)

の順に、盛砂の儀式を行っているところです。

 

始めにお施主様が鎌を入れ、

山﨑は、2番目の鍬(くわ)を担当。

※鎌、鍬、鋤の担当は

地方や施工業者などにより異なります

 

 

地鎮祭の間はお天気も良く、

幸先の良いスタートとなりました。
 

いよいよ着工。

この度は、誠におめでとうございます!

 

こんにちは。
スタッフ 里沙です。
 
空気が澄んで、急に冬らしくなってきましたね。
 
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ここ浜松は温暖な気候で知られていますから、
気温自体は日中なら10℃以上の日がほとんどです。
 
ところが…
冬の浜松は、とにかく風が強い!
 
「遠州のからっ風」
 
と言われる、言わば風物詩。
これが吹くと体感温度は一気に下がります。
 
「からっ風」とは、
山を越えて吹き付ける下降気流のこと。
空気中の水蒸気は雨や雪として山に降るため、
山を越えた浜松には
乾燥した北西の強風が吹きすさぶ、
という仕組みのようです。
 
 
移住組である私は
浜松最初の冬、
「ゴーッ!!!」という音を立てて風が吹き、
街路樹が大きくしなっている街並みに
「台風?」と怯えていました。
 
それどころか
工事監理で現場の足場に上ると、
足場が大きく揺れて…
それはもう、スリル満点です。
 
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今となっては、轟音を聞くと
「今年も冬が来る!」と
ワクワクする位には
この風に慣れてきました。
 
 
さて、
浜松の建築設計においても
「からっ風」対策無しには語れません。
 
真冬に、台風並みに強い木枯らしが
玄関を開ける度に入ってくる状況、嫌ですよね。
 
 
例えばこちらの住宅のプラン。
 
からっ風.jpg
 
玄関は通行人からの視線をカットできる
北西にあるのですが、
北西と言えば、「からっ風」の吹いてくる方向。
板塀や樹木を設けることで、
風や西日をカットする計画としています。
 
(2002年 静岡県住まいの文化賞 優秀賞作品)
 
 
クリニックなどの医院建築でも同様で、
待合室に風が直撃しないよう、
風除室の配置を工夫しています。
体調の悪い方が訪れる場所ですから、
室内を暖かく保つことは
医院設計で最も重要なポイントのひとつです。
 
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とは言え、
建築デザインには
風対策よりも叶えたい夢が、
沢山、沢山あるはずです。
 
私達設計者の役割は、
念願かなって出来上がった空間で
どんな季節も快適に過ごせるように、
表立ったデザインだけでなく、
縁の下でも沢山検証を重ねること。
 
「遠州のからっ風」。
浜松の建築士としては
一生付き合う存在です。
 
 
 
(スタッフ:里沙)
 
 
こんにちは。
スタッフ 里沙です。
 
本日は、中区・曳馬にある家具屋さん
【エルムコート様】にて開催の展示会
 
 
に行ってきました。
 
会場は、ヴィンテージのペルシャ絨毯をはじめ、
ギャッベや緞通など、産地もテイストも様々な絨毯が揃う圧巻の空間。
 
たとえばペルシャ絨毯だけでも、
手工業の最盛期で職人の腕もずば抜けていた
1979年イラン革命以前の手織りの作品が、
美術展さながらに並べられています。
 
ペルシャ絨毯というと、
ヨーロッパ各国の王室などをイメージされる方も多いかもしれません。
 
しかし実際には産地や時代により色柄のバリエーションが広く、
ブルー系やモノトーン、直線的な幾何学模様のものなども、
それはそれは美しいのです。
 
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和室やシンプルモダンのインテリアにもしっくり馴染むものが
豊富にあることを、今回改めて実感しました。
様々な建築とのマッチングの可能性を、
今後追求してみたいと思います。
 
 
今回、主催のリビングサンアイ様よりご案内いただき
素敵な機会を得ました。ありがとうございます♪
 
 
開催は、明日11月29日(月)まで。
ご興味のある方は、ぜひ会場まで足をお運びくださいね!
 
 
 
 
(スタッフ:里沙)
 
 
【works(浜松 磐田)】
 
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こんにちは。
スタッフ 里沙です。
 
緊急事態宣言も開け、
世の中が少し落ち着いたところで、
先日、久しぶりの帰省を果たしました。
 
私の実家は神奈川・平塚市。
せっかくの機会なので近くにある新建築
「小田原文化財団 江之浦測候所」
にも足を伸ばしました。
 
設計は杉本 博司氏。
相模湾を臨む3,000坪のみかん畑(山)が、まるごと
古代遺跡のような、建築・アートの集合体になっています。
全景IMG_4147.jpg
 
 
人間の文明の原初に立ちかえって、
石を積み上げて儀式の場を生むなど
自然発生的なアートとしての建築を体現したのが
こちらの施設なのだそうです。
 
鳥瞰写真。
これでもまだ、敷地の一部です。
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「測候所」の名のとおり、日の出の軸線に沿った建物配置がベースとなっています。
古今東西の自然の素材が小田原の海や緑と呼応して、
穏やかな光を放っているのが印象的でした。
 
 
断崖絶壁から飛び出すように建てられたこちらの建築は、
ともすれば危険な所にも手すりなどは無く、
ただただ「これより先、立ち入り禁止」を意味する
「止め石」が置かれているのが
利用上のルールです。
 
石IMG_4182.jpg
 
石1IMG_4170.jpg
 
野生の意識に戻れるようなこの場所だと、
こうした「阿吽の呼吸」も
訪れる者に自然と伝わってくるから不思議です。
 
 
JR東海道線「根府川駅」という
のどかな場所が最寄り駅のこちら。
 
IMG_4133.jpg
 
機会があれば皆様もぜひ、
人間本来の姿を体感しに
行ってみてくださいね!
 
 
(スタッフ:里沙)
 
【works(浜松 磐田)】
 
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